

これは、高松塚古墳とその中の石室壁画の女子群像です。この絵からは、万葉歌人である額田王を連想することができます。高松塚古墳は、7世紀末〜8世紀初頭に造られました。女子群像だけでなく、石室内には、天井に星宿図、壁面には四神(私はこの四神がとても好きです)、男子群像があります。
飛鳥文化・白鳳文化 資料確認 教科書p42・43 資料集52〜56

時期:6世紀後半〜7世紀前半(推古朝中心)
特徴:最初の仏教文化で中国の南北朝の影響を受けている(高句麗・百済経由)
仏教 | 仏教興隆の詔(594) 氏族仏教 造寺造仏は古墳に代わる豪族の権威の象徴 氏寺建立 蘇我馬子による飛鳥寺 厩戸王による四天王寺・法隆寺(斑鳩寺) 秦河勝による広隆寺 三経義琉(厩戸王?)法華経・勝鬘教・維摩教の注釈書 |
建物 | 法隆寺金堂・五重塔・中門・歩廊 ※柱にエンタシス(中央部に膨らみの特徴) 明治期より、法隆寺再建・非再建論争 歴史学者らの再建説…『日本書紀』に670年焼失の記事 1939年に若草伽藍跡(四天王寺式)が発見され、再建説が有力 |
彫刻 | 北魏洋式…整った厳しい表情が特徴 飛鳥寺釈迦如来像(飛鳥大仏、金銅像) 仏師(鞍作鳥/止利仏師) 司馬達等の孫 法隆寺金堂釈迦三尊像(金銅像) 仏師(鞍作鳥/止利仏師)の制作 法隆寺夢殿救世観音像(木像)秘仏であったのを明治期にフェノロ サが公開 南朝洋式 柔らかい表情が特徴 法隆寺百済観音像(木像)・中尊寺半跏思惟像(木造) 広隆寺半跏思惟像(木造) |
絵画 | 法隆寺玉虫厨子須弥座絵 密陀絵とも、漆絵ともいわれる 仏教説話の絵画(捨身飼虎図・施身聞偈図) |
工芸 | 法隆寺玉虫厨子…透彫の金具の下に玉虫の羽を飾る 中宮寺天寿国繡帳(橘大郎女) 断片が中宮寺に残る 獅子狩文飾錦 忍冬唐草文様(ギリシアなどの模様) |
渡来僧 | 観勒(百済僧)602年に渡来し、暦法を伝える 曇徴(高句麗)610年に渡来し、絵具・紙・墨の技法を伝える |
(8)白鳳文化 … 7世紀後半の天武・持統朝の文化 多様で活気に満ちた文化
① 漢詩文
② 和歌の完成
③ 柿本人麻呂・額田王などの歌人