初めに慶應義塾大学の3つのポリシーについて紹介していきます。
ディプロマ・ポリシー
文学部(人文社会学科)は、本塾建学の精神に則り、哲学、史学、文学、図書館・情報学、人間関係学にかかわる理論と応用を研究教授し、文化の創造と社会の発展に資する幅広い教養と深い学識および知的・倫理的・実践的能力を有した人物を育成する。
すなわち「文(ことば)」にかかわる広大な領域を対象として、創立者福澤諭吉の「実学の精神」に基づき、実証的に真理を解明し問題を解決してゆく科学的な姿勢と知識および能力を培うことをめざす。
そのために、以下に示す総合教育科目、必修語学科目および専門教育科目(各専攻)に関するそれぞれの方針のもとで、所定の要件を満たしたと認められる学生に対して、第2学年進級時に定められる所属専攻に応じて、学士(哲学)、学士(美学)、学士(史学)、学士(文学)、学士(図書館・情報学)、学士(人間関係学)のいずれかの学位を授与する。
カリキュラム・ポリシー
文学部(人文社会学科)は、上記の卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を実施するために、総合教育科目、必修語学科目および専門教育科目から構成される教育課程(カリキュラム)を編成する。それぞれの科目(群)の編成・実施の方針は、以下に示すとおりである。
文学部の研究教育の対象は、人文学、社会科学に限定されるものではなく、自然科学や学際的な分野も包含する幅広さと多様性を特徴とする。したがって文学部の教育課程も多様な科目や分野によって編成される。特に総合教育科目、必修語学科目においては、学士課程での学びの軸となる幅広い見識、学習のための基礎的技能、着実な言語運用能力の形成をめざした科目編成や授業運営を実施する。また専門教育科目においては、所属する各専攻にかかわる基礎的な知識を基盤として、次第に高度な専門的学識や技能を習得することができるような体系的な教育課程を編成・実施する。さらに専攻外の専門教育科目等の履修も可能とし、学生が自ら定めた研究・学習課題をさまざまな授業科目や学習機会によって達成できるような教育課程を編成・実施する。
アドミッション・ポリシー
文学部では次のような資質・能力を有する学生を求めている。
・慶應義塾の精神に対する十分な理解、および学問に対する意欲と向上心
・先人による古典類から最新の研究成果が書かれた論文に至るまでの諸文献を読み込み、理解するための基礎となる語学力
(日本語、および英語・フランス語・ドイツ語・中国語)
・与えられた課題に対して論理的に思考し、それに対する自分の考えを正確かつ十分に記述する能力
・現在の社会や文化の成り立ちを理解するための基礎となる歴史的な知識(日本史または世界史)
これらは、文学部が設置しているすべての専攻(哲学、倫理学、美学美術史学、日本史学、東洋史学、西洋史学、
民族学考古学、国文学、中国文学、英米文学、独文学、仏文学、図書館・情報学、社会学、心理学、教育学、人間科学)
に共通しており、入学後、それぞれの専攻における独自のカリキュラムに従って、専門的な知識や能力を身につけてゆく。
したがって、文学部に入学する者は、これらの専攻が対象とするいずれかの学問に対する関心・好奇心を有することもまた必要である。
いかがでしたか。慶應義塾大学を目指す人は、この3つのポリシーをしっかり理解しておく必要があります。
慶應義塾大学の総合型選抜の全体の傾向として
①誰でも合格するチャンスがある。
②大学入学後のビジョンをしっかりもっていること。
③論述力が評価される。
法学部・SFC.文学部の併願がお勧め
評定が4.1以上では合計4回のチャンスがある。
方法:法学部をFIT入試で2回・SFCを総合型選抜・文学部を自主応募推薦入試で受けると4回の受験チャンスになります。
他大学の併願:立教大学・上智大学・早稲田大学・ICU
総合政策部が期待する学生
政策を考え,未来を考える
①「未来を考える」ための教育と研究に取り組む慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)において,総合政
策学部は「政策を考える」ための学問を追究しています。
②未来を見通す展望力,状況を捉える分析力,政策を設計する構想力,政策の意義を訴える説得力,政策を実施す
る実行力とともに,それらを総合する力を備えた学生を育てる。
③真理を追究し,新しいものを想像し,日本と世界を良くする。そして日本と世界を良くするためにそれぞれの努力をする。
慶應義塾大学SFCは、何の略かわかりますか? 湘南藤沢キャンパスの略です。SFCは総合政策学部と環境情報学部があります。看護医療学部、大学院政策、メディア研究科、大学院健康マネジメント研究科の付属研究所です。
ここでは、「健康と身体」「デザイン」「環境」「社会とグローバリゼーション」「コミュニケーション」「ICT」などを研究しています。特徴として、横のつながりで研究することで研究領域が多彩です。
SFCは、募集人数が多く、各学部共に150名で合計300名になります。また、AO入試枠も多いのが特徴です。また、評定平均による足切りがなく、誰でも挑戦できます。特定のコンテスト、所定の成績を納めると一次試験が免除になることがあります。
提出書類が多いので早めの対策をしてください。
○志望理由書2,000字、○自由記述 ○ 任意提出書類 ○3分間のプレゼンテーション ◯活動報告書
になります。
慶應大学法学部には、FIT入試があります。こちらは、AO入試であり、勉強したい学生と大学をFITさせる入試制度です。この入試制度は、成績不要のA方式と評定が4.0以上が必要なB方式の2種類があります。
慶應大学法学部FIT入試の提出書類
A方式
- 志願者調査 自分の足跡を記入
- 志望理由書 志望した理由、入学後、何をどのように学び、また自分のう夢をどう実現したいかを志望理由と関連付けて2,000字以内で記述
- 調査書
- 自己推薦書 特筆すべき活動内容の実績と自分がいかに魅力的な人物か自由に記入
B方式
- 志願者調査 自分の足跡を記入
- 志望理由書 志望した理由、入学後、何をどのように学び、また自分のう夢をどう実現したいかを志望理由と関連付けて2,000字以内で記述
- 調査書
- 評価書
一次選考を通過後の二次選考
A方式
(1)論述試験 教員が模擬講義を行い、講義後に論述形式の試験を実施。法律、政治学の修得に必要な理解力、考察力、表現力が評価される。
(2)口頭試問 グループ討論と複数の教員と1名の受験者で口頭で与えられたテーマについて質疑応答を行い、受験生の学問的な理解や知的表現を考査する。
B方式
(1)総合考査 与えられた資料から読み取れることを400字程度にまとめる。
(2)面接試験 個人面談を行う。