学校推薦型選抜と総合型選抜って何?
大学受験といえば、一般的には一般選抜が思い浮かぶでしょう。 しかし、近年は学校推薦型選抜や総合型選抜の人気が高まっています。
「学校推薦型選抜と総合型選抜って何?」と疑問に思う人のために、 このブログでは、学校推薦型選抜と総合型選抜について解説します。
本日は、学校推薦型選抜について説明します。
学校推薦型選抜の出願条件は、 大学・短大の指定する条件を満たした生徒を、 学校長の推薦に基づいて、高校の成績や活動、面接、小論文、学力検査などを総合して合否を判定します。
国公立大学の学校推薦型選抜は、 ほぼ全て公募制で、 共通テストの有無によって、 大きく2つに分けられます。
2022年度の入試では、 共通テストを課したのは、 国立大学で75.6%、公立大学で39.4%でした。
共通テストの導入により、 表現力も重視されるようになりました。 自己PRや志望理由の説明は、 プレゼンテーションの一種であり、 大学側に自分の考えをわかりやすく伝えることが重要です。
学校推薦型選抜について①
学校推薦型選抜は、誰でも応募できる制度ですが、高いハードルが存在します。 高校在校時の成績が4.2以上と高く設定されており、また、国公立大学では1大学のみへの応募が認められています。
合否は、書類審査、小論文、面接、共通テストの成績などを総合的に判断されます。
書類審査では、調査書や推薦書などの提出資料がチェックされます。 「学力の3要素」のうち主体性、多様性、協働性が記載されます。
そのため、学校生活では貴重な経験や体験を重視しましょう。
以上が、国公立大の学校推薦型選抜の概要です。
学校推薦型推薦について②
本日は、私立大学の学校推薦型選抜の「指定校制」と「公募制」について、 解説します。
私立大学の学校推薦型選抜は、 「指定校制」と「公募制」の2つの方式があります。
「指定校制」は、私立大学と一部の公立大学で実施されている入試です。
大学が指定した高校から、一定数の出願を受け付ける制度です。
大学は、過去の入学者数や入学後の成績などを考慮して、 高校を指定します。
「指定校制」は、募集人数が少なく、推薦されれば合格する可能性が高い場合と、 必ずしも全員が合格するわけではない場合があります。
そのため、指定校の推薦をもらったからといって、油断しないでください。
合否判定は、書類審査や面接で決定する場合が一般的です。
条件である「学校成績の状況」は、 「3.0前後」からあり、低めに設定している大学・学部もあります。
また、他大学との併願を認めている大学もありますので、 出願する際には、戦略的に考えてみてください。
学校推薦型選抜について③
私立大学の「一般公募制」は、学業成績を重視する「一般推薦」と、部活動や課外活動などの実績を重視する「特別推薦」の2つに分かれています。
特別推薦は、周囲からも認められるような実績があれば、自己推薦で応募することもできます。
特別推薦の主な種類は、以下の通りです。
スポーツ推薦:競技種目指定、全国・県レベル
一芸一能推薦:優れた技能・才能を有する人
資格推薦:高レベルの資格を有する人
文化活動推薦:県レベル以上のコンクール優勝者など
課外活動推薦:生徒会・クラブ活動のリーダーシップなど
社会活動推薦:ボランティア活動等の実績
このように、特別推薦は学業成績ではなく、部活動や課外活動などの実績を重視する制度です。
高校時代にこうした活動に実績があれば、特別推薦を利用するのも一つの方法です
私が指導した小論文で、特別推薦を利用して、明治大学政治経済学部、早稲田大学スポーツ科学部に合格した例があります。
以上で、学校型推薦の説明は終了です。
最も重要なのは「調査書」です。
高3の1学期までの成績がベースとなります。
推薦を受ける場合は、1・2年から勉強や部活動に取り組みましょう。
調査書の「学習成績の状況」は、各教科・科目の評定を単純平均したものです。
従来の評定平均値と性質は異なりますが、学習成績を総合的に判断する1つの指標です。
「全体の学習成績の状況」は、履修した全科目の評定の合計を科目数で割って計算します。
応募資格に「3.0以上」と記載があれば、それ以上でなければなりません。
「特別活動の記録」も重要なポイントです。
高校入学時から積極的に活動しましょう。